よくある故障:電源が入らない
32GB メモリが有効
Intel modelにはオンボードメモリがなく、AMD modelにはオンボードメモリがあるみたいだ。
Black Screenからの復旧 (Biosが立ち上がらない)CMOSリセット
- バッテリーケーブルを取り外す
- cmos (BIOS)バッテリーケーブルを取り外す
- マザボ側の cmos 端子を5分間ショートさせる
- cmos (BIOS)バッテリーケーブルをつなぐ
- バッテリーケーブルをつなぐ
- 元の状態に戻し、電源スイッチをONする
- 1,2分待つと「Lenovo」ロゴが起動したのち、cmos のチェックがエラーとなる
- 自動的に、"Restart the Systen" するために再起動する
- 再起動後、"BIOS setup and time" のため、「F1」キーを押す
- BIOS画面が立ち上がるので、日付と時間を設定する
- 「F10」キー押下で、BIOSを保存して起動する
購入品
SDD ¥6,700
メモリ ¥9,780
PD, Cable ¥2,916
WiFiが使えないマイナトラブル
Windows11をインストールしたが、WiFi と Bluetooth が使えない状況だった。デバイスマネージャでみると、異常判断されている。原因はWiFiカードのドライバだったが、それが分かるまで、ジャンクな品ゆえハード原因を疑い何度も分解と組み立てを繰り返した。
WiFiカードにはメーカーや品番の記載はなく、Lenovo の FRU 番号 5W10V25823 が読み取れる。USBからインストールした素のWindows11にはLenovoドライバが入っているはずはなく、WiFiが未接続の段階でLenovoのドライバーをインストールすることができない。つまり、”たまごが先か、鶏が先か”状態になった次第だ。有線LANでネットに繋げないと、身動きが取れない。
Lenovo製?LANカード |
LANケーブルをLANポートに繋げれば良いのだが、入手したThinkPadのLANポートが何か変で、コネクタを刺すことができない。
コネクタの刺し方がわからない。端子同士が接するようにコネクタを逆さまにして固定するとLANがつながるが、それにはコネクタを手で押さえておかねばならない。Lenovoで探して見つかった情報は下記だが、「下からずっと支えろ」とは読めない。
結局はLenovoサイトから不足するドライバを探してインストールするまで、ひたすら手でコネクタを支えた。
購入品 2台目
従来から、2台のレッツノートを使っていた。色々な途用と電子工作用の2台だ。1kgfに満たないので、使うときに手軽に取り出せるのが気に入っていた。
問題は、メモリ8GBのせいなのかわからないがファンがフル回転して耳につくのと、老眼が進行して12インチ125%で表示させている文字が小さくて見えなくなってきたことだ。
そこで、電子工作用に14インチか、15インチのThinkPadを探していたところ、1台目とほぼ同じスペックのThinkPad E15 (AMD)を比較的安く落札できた。残念なのは終了3分前に3000円も値が吊り上がったことだ。
追加で購入したのは、65WのPD。1,280円と安価に入手。約5cm角と大きいが、携帯しないので問題なし。ケーブルが1mと短め。
PD, Cable ¥1,280
液晶がTN液晶だった
1台目はIPS液晶で視野角が広く、色も鮮やかだ。これを思っていたら、今回のモノはTN液晶だった。パネルを傾けたら色映りがおかしくなって、故障かと思った。
BiosのDianogticsで調べたモニター品番 N156HGA-EA3 のデータシートにTNの記載を見つけた。Amazonや他の販売サイトでは、当品番と同時にIPSを記載しているケースもある。データシートで確認するまで、IPSであって欲しい気持ちもあってTNでないことを期待してしまった。
TN液晶は画面の濃淡が低いうえに、ギラギラした感じがある。このギラギラ感が目の中で残っているような感覚である。
蓋を開けてみて
商品説明どおり、ACアダプタを繋がなければ起動しなかった。ACアダプタを繋いでの起動は問題なくWindows 11が立ち上がった。そして、蓋を開けてびっくり。
バッテリ起動ができない原因は、コネクタが刺さっていないことだった。バッテリ電圧は11V あって、壊れていないと思われる。もっとも、充電できるかどうかが心配だったが、それも問題なかった。
トラブル発生
- 正常に映っていたエクスプローラが突然点滅し始める。
- 文字を入力すると右端から文字が消えていく。(アプリとは無関係で、文字を入れるべきところ全てに該当する模様)
対策を試みた内容は下記だが、全て効果なし。
- Keyboard driver, Graphic driver の削除/ 再インストール
- Windows アップデートの適用
- Windows 11 再インストール
- Windows 10 初期化 インストール
- Ubuntu Live USB での起動 (Nautilusの点滅は起きず。文字消えは発生)
以上より、ソフトウエア原因ではなさそう。裏ブタを開け中身を弄ってみるが、全て効果なし。
- Lenovo Dianogtics : All Passed
- メモリ取り外し、端子清掃
- Keyboard ケーブル、LCD ケーブルの抜き差しと端子清掃
- CPU グリスアップ
原因はキーボード
何をやっても全く効果なしでお手上げ状態。手がかりは、冒頭に示した”文字を入力すると右端から文字が消えていく。云わば "Back space" key で文字を消す感じ。” という現象。試しに、エクスプローラを開いて、Back space Key を押しっぱなしにすると、1.の現象が再現できた。テンキー上部にあるBack space Key が悪さしているようだ。
Web記事や動画を参考に、key top をこじ開け、エアブロー、パーツクリーナ、無水アルコール、接点復活材を使って掃除してみた。それぞれの過程でキー連打を嫌と言うほど繰り返した。
keyboard の構造を観察すると、シリコンゴムで内部の接点は外部から保護されているようで、前述の液体やエアが内部の接点に作用したかどうかは疑問である。
そして、とりあえずは直った模様。web上の情報では数週間後に再発することもあるようだ。
引用元:全メーカー共通リペア キーボード ラバードームを部分的に修理する
参考:Keyboard を交換するとしたら
楽天で安く売っているのを見つけた。いつまで在庫が続くのだろうか。
参考:IPS液晶に交換するとしたら
液晶パネル 品番、スペック検索サイト
ここで調べると、1台目の液晶の B156HAN02.1 は、次の仕様であることが分かる。
Lenovoサイト:品番検索
同じPCで液晶の見栄えが違うと気になる。特にTN液晶画面は全体が反射しているように感じ、ギラつきが気になる。IPS 液晶交換に手を出すのが時間の問題かもしれない。いや、正確にはおカネの問題だ。
液晶パネル交換の方法
液晶パネルを交換
液晶パネルの選定
やはりN156HCA-EN1かNV156FHM-N6Aのフルカラーを選びたい。
実際に交換してみて
- 1段階目:1台目の上半身(液晶パネルが入った上カバー)ごと2代目に移植。2台目E15の液晶はB156HAN02.1(26万色)になる。
- 2段階目:2台目の上半身の液晶パネルをN156HCA-EN1に交換して、1台目E15に移植(1677万色)する。
注意すべきは、バッテリーが有効のまま30ピンのLCDコネクタを外すと、マザーボードにあるLCD電源ラインのヒューズが飛ぶらしい。そこで、慎重を期して、BIOSでのバッテリーカットをした上に実際のコネクタも外した。
ベゼルは周囲4辺とも両面テープで液晶に張り付けてある。これは動画では表われていなかった。途中で気づいたので代替の細い両面テープを用意しておらず、細心の注意を払いながらベゼルをはがし、両面テープは再利用することにした。
交換する液晶パネル N156HCA-EN1は元のB156HAN02.1に比べて厚さが0.6mm薄い。両面テープなしだとベゼルと液晶面にその分のスキマができ、チリやごみが溜まる恐れがある。
液晶パネルは引っ張って剥がすタイプの両面テープで上カバーに張り付けて固定している。うまく引っ張るときれいに剥がせて再利用ができる。引き剝がしに失敗するとちぎれたり、団子状になってしまい再利用できない。
引用元:パソコンお直し隊:Lenovo ThinkPad E15 Gen2 液晶パネル交換修理
これはスマホやタブレットのバッテリーを固定する両面テープと同じものだと思っていたが、実際は厚さが 0.6~0.7mm ある厚手のものだった。最初の一つ目は引き剥がしに失敗したので、ダイソーに売っていた同様のもので代用した。
液晶交換の効果
N156HCA-EN1(右画像)の画質はB156HAN02.1(左画像)と並べてみるとよくわかる。青の花びら背景で比較すると、色に深みを増した印象である。濃淡がはっきりして、透明感が向上している。
1万円の出費であるが、視覚的な効果や心理的安定を考えると大正解だと思う。