PCの起動はPCのスイッチを押すものだと何十年も思っていましたし、そうやって使ってきました。スイッチを押さなくても通電するとPCが起動するとは、まるで黒船です。
この動画を見たときは何が起きているのか分かりませんでした。肝心なところがスルーされすぎです。コメント欄を読んでやっと理解しました。
BIOSの変更
PCのBIOSで「AC電源切断後の復帰」に相当する項目を変更します。私のPCはHPです。BIOSでは「Advanced」の中に「After Power Loss」という項目がありましたので、デフォルトのOFFをONに変更します。
スマートプラグの設定
以前から、PCとモニタ、PC-Audio機器などの電源はスマートプラグ経由でON/OFFしていました。理由は待機電力を気にしての節電が目的です。PCを使うときだけ、「アレクサ! パソコンをつけて」とやって、AC電源をONにしてから、手動でPCのスイッチを押していました。Audio機器はスマートプラグ直動です。
ここは何の変更をすることなく、そのまま使います。常時通電している環境ではなく、PCが必要なときにスマートプラグで通電する使い方をしていましたので、これがそのまま使えます。
まとめ
後日、忘れてしまったときのために、備忘録としてやり方を書きました。
BIOSを変更して、AC電源がONになるとPCが起動する設定に変えたので、手動のスイッチを押さなくてもPCが起動します。
wifiの使えるESP32で起動モジュールを作って、PCの筐体に入れようかとずっと考えていました。実施を悩んでいたのはESP32の電源をどこから持ってこようかと考えていたからです。
それが、ハードウエアを追加することもなくこんなに簡単にできるとは、この方法に気づいた方は素晴らしいです。
懸念点は、「AC電源切断後の復帰(After Power Loss)」の耐久性だと思います。というのは、調べてみると「AC電源切断後の復帰」は、災害等による停電後の復帰を想定して設けられている機能のようです。これはそうは頻繁に起こらないでしょうから、もし少ない復帰回数を前提としてPCが設計されているならば、耐久性に問題が出てくると思います。