ETS2 SIM Dashboard をカスタマイズする

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そのうちに忘れると思うので、試行錯誤を繰り返してわかってきた SIM Dashboard を編集(カスタマイズ)する方法を書いておきます。SIM Dashboard 公式サイトの "Community Designs" から持ってきたデザインをカスタマイズしてみます。

元になるデザインと変更内容

元になるデザイン

元になるデザインをタブレット取り込みます。取り込みのやり方はこのブログでまとめました。(一例として、SIM Dashboard の Empty Design に取り込みます。)


このURL(http://www.stryder-it.de/simdashboard/designs/view?id=2kzx&page=4&tag=truck)のデザインを利用します。下図の黄色い枠で囲んだデザインです。


変更内容

ざっくり、こんな感じにしようと思います。
① オーディオは使わないので、削除してマップに変えます。 
② 補助ランプ用のボタンのようですが、他の機能を割り振ります。 (補助ランプをキーでON/OFFする機能はゲームに備わっていません。)
③ これらのボタンは、④に移動します。 このとき、④のボタンどおしの間隔を少し広げる必要があります。
④ ③の移動で空いたところに、考えている機能のボタンを割り付けます。

考えている機能としては、デベロッパー・コンソールを使うための "@" キー入力や "goto XXX" などのコンソールコマンド、"0" (デバック視点移動)、CTRL+F9(デバック視点の着地)、ALT+Tab(ゲームからの一時的な退去)を思っています。



デザイン編集

編集はタブレットよりもPCでやった方がやりやすいです。(PCの編集方法

ウィジェット削除

Ctrl を押しながら十字キーをクリックすると4つのウィジェットが選択できるので、赤枠の選択状態で左側メニューの「削除アイコン」をクリックします。右下のLayers枠にはウィジェットが表示されていて、選択したウィジェットは背景色がグレーに変化しています。削除前にこれらが "Gamemeter" の下順にあることを参考程度に覚えておきます。


「削除アイコン」をクリックすると、削除の確認の問い合わせがあります。ここで「ok」を押すと削除されます。

"Ctrl + z" などの削除されたウィジェットを元に戻す方法は無いので注意が必要です。後で使うかもしれないときは、「削除」ではなく、マウスクリックで画面の邪魔にならない位置に移動させておくこともできます。

あるいは、Layersは表示順なので、ウィジェットの選択状態(灰色バー)で最下行まで移動すれば実質的に見えない状態にすることもできますし、そこまで移動させなくても他のウィジェットを上位に重ねるだけで見えなくできます。


4つのウィジェットを削除したら、中央に▶ウィジェットがあったので、これも削除しました。

ウィジェット追加

削除した十字キーのスペースに"Map"ウィジェットを入れます。編集メニューの最下行にある "Add widget" をクリックすると、ウィジェットのリストが出るので、このなかから "Navigation" -> "Map" を選びます。


"Map" がデザイン画面の中央に現れるので、マウスを操作して所望の位置に移動させます。このとき、編集メニューの下から3番目のアイコンをクリックすると、グリット刻みよりも細かな移動ができるようになります。

また、このウィジェットはLayers欄の最上行(いちばんの前面)に追加されていますので、先ほど覚えておいた "Gamemeter" の下に移動させると、表示順も同じになります。


右上の "Customize Widget" 欄はこのウィジェットの設定項目が出ています。好みに応じて変更が可能です。詳細は補足項で説明します。

デザインに追加する方法は、他のウィジェットでも同じです。

ウィジェットの移動・拡大・縮小

マウスの操作の他にキーボードを使った操作が可能です。細かな位置調整はキーボードの方が容易です。


拡大・縮小は左の編集メニューで行うことができますし、マウスでドラックして囲み枠が赤から青に変わったら、マウス操作でもできます。

ウィジェットを使うときの注意点

しばらく触ってみて、次のようなことが分かってきました。

  • 新たに作ったウィジェット用の画像を読み込むことはできるが、既存デザインに使われているウィジェット画像を保存することはできない。
  • あるデザインにあるウィジェットを他のデザインにコピー/移動ができない。

  • したがってカスタマイズでボタンを追加するときには、一つのデザインのなかでウィジェットをコピー (duplicate) して新ボタンに適用させるか、SIM Dashboard に用意されているウィジェットを使う。

元にしたデザインのボタン・ウィジェットについて

このデザインにはボタンが多用されていますが、"Add widget" で出てくる備え付けウィジェットのリストには、このデザインで使われているウィジェットを見つけることができませんでした。作成者の方が手作りしたのだと思います。

その詳細を調べてみると、下記に示すようにボタンは複数層のレイヤーで構成されていました。それぞれのレイヤーに1つのウィジェットが張り付いています。

1層目: "label" Layer には表記用のテキストが書かれています。
2層目: "Custom Image Button" Layer に置いた画像ウィジェットはボタン機能を持っています。Case1のようにボタン機能のない "Custom Image" ウィジェットを置いてもOKです。
3層目: 最下層のLayerに置かれた "Custom Image Button" ウィジェットには特定の画像と一体になったもの(Case3)と汎用のもの(Case1,2)の2タイプがあります。



ボタン・ウィジェットのカスタマイズ配置

の2つの "Custom Image Button" をに移動するときには、ボタンは上下2分割のタイプに変更して、③のそれぞれ機能を割り振ります。このとき、1/2サイズのボタンは上段用にをコピーして使います。下段用にはのウィジェットをコピーします。これらは前述したCase1のウィジェットです。④位置の右側にあるトラックアイコン付きの1/2サイズのウィジェットはCase3のタイプでアイコン付きなので、他のボタンとしては使えません。



のウィジェットを選択して、左のメニューから"Duplicate widget" を選びます。



画面の真ん中にコピーされたが現れます。これを所定の位置に移動します。移動はマウスのドラッグで行うか、キーボードの矢印キーで行います。このとき、"Duplicate widget" のすぐ下にある "Snap to grid" を無効にしないとグリッド単位で動いてしまい丁度良い位置に配置できません。

コピーされたウィジェットはLayers枠の最上段に置かれます。これを所定のレイヤー位置に移動します。移動配置するウィジェットの左右にあるウィジェットのレイヤーと見比べながらレイヤー順を決めると、後から見直した時にLayers枠のなかに占める一連のレイヤーグループとして識別することができます。


挿入する位置の左側にあるウィジェットを左に移動します。このとき、CTRLキーを押しながらクリックすると複数が選択できるので、まとめて移動します。


同じ作業を⑥のウィジェットに対しても行い、図のように③ウィジェット2つを移動します。



アイコン画像の作成

必要な色抜きのアイコンはGIMPを使って作ります。

元のアイコンから背景を透明(透過)にして、白塗りの部分だけを抜き出します。画像のサイズは 128 x 128 px が具合が良かったです。画像形式は ".png" にしました。 




完成したDashboardデザイン

ETS2を実際にプレイしながら気に入った形にカスタマイズして、このようなDashboardデザインにしました。


元々右上にあったボタンは全て無くし、Mapウィジェットに置き換えました。Navi 画面をディスプレイに表示させているので、このマップはおおよその位置を把握するための遠目マップにして使っています。

3段目の右側が追加したボタン機能です。各々の設定したキー入力を示しておきます。

デベロッパー・コンソールを使うための "@" キー入力

"@" キーを指定することができませんでしたが、かわりに英語キーボードで使う "~" キーを指定するとうまくいきました。


"0" (デバック視点移動)



CTRL+F9(デバック視点の着地)


ALT+Tab(ゲームからの一時的な退去)


"goto XXX" 

当初考えていた"goto XXX" などのコンソールコマンドは割り振ることができませんでした。ウィジェットの項目に "Send Text (入力したテキストをシミュレートする。)" というのがあって、ここにコマンドを書くとできるかも知れないと考えていたのですが、ダメでした。

補足:Customize Widget(ウィジェットのカスタマイズ)の設定詳細

ウィジェットには "Custom Image Button", "Label", "", "" などのウィジェットがあります。それらの設定内容を説明します。


Custom Image Button

ボタンの機能を持った画像ウィジェットです。ボタン機能はなく画像だけの"Custom Image" ウィジェットもあります。


使い方

ボタンのオフ状態とオンの押された状態で2つの画像が利用できます。アスペクト比が同じ2 つの画像を選択して、カスタム ボタンを作成します。 画像ウィジェットのアスペクト比はリストの最後で調整します。

Button off image

  ボタンが押されていない状態を表す画像

Button down image

  ボタンの押下状態を表す画像


Custom Image Buttonウィジェットのボタン画像は外部画像を取り込んで作成されています。PC内の任意のフォルダにある画像ファイルを選択できます。"Upload" するとウィジェットに取り込まれます。

この画像はButton off 用と Button on 用の2とおりを使えるようです。オフのときは浮き上がっていて、オンにすると沈み込む画像です。


When to send(on press/ release press)

  ボタン押下したとき、あるいは離したときにイベントをPCに送信する場合に選択します。

Modifier 1 Key  

  最初の修飾キー。不要な場合は "None" にします。

Modifier 2 Key  

  2 番目の修飾キー。不要な場合は "None" にします。

Key

  所定のキー

Send Text

  上記のキーの代わりに、入力したテキストをシミュレートします。


Vibrate on touch(触れると振動)

   ボタンを押したときにブルブルのフィードバックを得るには、このオプションを有効にします。 [設定] -> [一般] の [ボタン ボックスのバイブレーション] のグローバル フラグも有効になっていることを確認してください。

Toggle mode(トグル切り替え)

  有効にすると、押されているか押されていないかでボタンの見た目が切り替わります。例えば、ボタンが押し下げられているときは、見た目も沈み込み押し下げを表現します。

Change visual state based on this game data

ゲームデータに基づいてボタンの見た目を変更します。
例:"Trailer Attached" はトレーラが接続されているとき、"High beam" はハイビームのときで、アイコンの色を変えます。

Mode for Visual state(視覚状態のモード)

'On' if at least one is true / 'On' if all are true
少なくとも 1 つが true の場合は「オン」/ または、全部がtrueの場合は「オン」

Auto Reset toggle state(トグルの自動リセット)

ゲームが実行されていない場合、トグル状態を自動的にリセットします

Alternative Keystroke if button is turned off(ボタンがオフの場合には代替キー入力)

デフォルトでは、上記で設定したようにボタンがオンの場合にキー入力を行います。この設定を行うと、さらに、オフの場合の代替キー入力を設定できます。これを有効にすると、次の設定ができるようになります。

Modifier 1 Key

 最初の修飾キー。不要な場合は "None" にします。

Modifier 2 Key

  2 番目の修飾キー。不要な場合は "None" にします。

Key

  所定のキー

Aspect ratio

 "width(数値w): hight(数値h)" でアスペクト比を表しています。 

Label

Text

ボタンに表示する名前をテキストで書きます。

Font color
Inactive color(eact on Game Tachometer Brightness が有効のとき)
Background color

透過率を含んだ8桁のカラーコードでフォント色を表します。
透過率は、0%: FF 〜 50%: 80 〜 100%: 00 です。
コードを調べなくても、ウィンドウに表示される色をマウスクリックで探せます。

React on Game Tachometer Brightness(ゲームのタコメーターの明るさに反応する)

これを有効にすると、ウィジェットはゲーム内のタコメーターの明るさに基づいて、通常の色 (状態オン) と非アクティブな色 (状態オフ) とに色を変えられます。

Prefix with text  

値が空でないときのみ接頭語(prefix)を付ける 

Suffix with text  

値が空でないときのみ接尾語(suffix)を付ける 

Outer padding (horizontal)  

左/右にテキストを埋め込む (テキスト配置が左/右の場合);何を言っているのかわかりません。

Round corners of background

背景角部の丸み:0-> no rounded corners

Icons & Draw elements

デフォルトで車の状態を表す各種アイコンが揃っていますが、"Custom Image"ウィジェットとの使い分けがわかりません。

その他

固有の機能を持ったウィジェットがたくさんあります。




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