そのうちに忘れると思うので、試行錯誤を繰り返してわかってきた SIM Dashboard を編集(カスタマイズ)する方法を書いておきます。SIM Dashboard 公式サイトの "Community Designs" から持ってきたデザインをカスタマイズしてみます。
元になるデザインと変更内容
元になるデザイン
このURL(http://www.stryder-it.de/simdashboard/designs/view?id=2kzx&page=4&tag=truck)のデザインを利用します。下図の黄色い枠で囲んだデザインです。
デザイン編集
編集はタブレットよりもPCでやった方がやりやすいです。(PCの編集方法)
ウィジェット削除
Ctrl を押しながら十字キーをクリックすると4つのウィジェットが選択できるので、赤枠の選択状態で左側メニューの「削除アイコン」をクリックします。右下のLayers枠にはウィジェットが表示されていて、選択したウィジェットは背景色がグレーに変化しています。削除前にこれらが "Gamemeter" の下順にあることを参考程度に覚えておきます。
「削除アイコン」をクリックすると、削除の確認の問い合わせがあります。ここで「ok」を押すと削除されます。
"Ctrl + z" などの削除されたウィジェットを元に戻す方法は無いので注意が必要です。後で使うかもしれないときは、「削除」ではなく、マウスクリックで画面の邪魔にならない位置に移動させておくこともできます。
あるいは、Layersは表示順なので、ウィジェットの選択状態(灰色バー)で最下行まで移動すれば実質的に見えない状態にすることもできますし、そこまで移動させなくても他のウィジェットを上位に重ねるだけで見えなくできます。
4つのウィジェットを削除したら、中央に▶ウィジェットがあったので、これも削除しました。
ウィジェット追加
削除した十字キーのスペースに"Map"ウィジェットを入れます。編集メニューの最下行にある "Add widget" をクリックすると、ウィジェットのリストが出るので、このなかから "Navigation" -> "Map" を選びます。
"Map" がデザイン画面の中央に現れるので、マウスを操作して所望の位置に移動させます。このとき、編集メニューの下から3番目のアイコンをクリックすると、グリット刻みよりも細かな移動ができるようになります。
また、このウィジェットはLayers欄の最上行(いちばんの前面)に追加されていますので、先ほど覚えておいた "Gamemeter" の下に移動させると、表示順も同じになります。
右上の "Customize Widget" 欄はこのウィジェットの設定項目が出ています。好みに応じて変更が可能です。詳細は補足項で説明します。
デザインに追加する方法は、他のウィジェットでも同じです。
ウィジェットの移動・拡大・縮小
マウスの操作の他にキーボードを使った操作が可能です。細かな位置調整はキーボードの方が容易です。
ウィジェットを使うときの注意点
しばらく触ってみて、次のようなことが分かってきました。
- 新たに作ったウィジェット用の画像を読み込むことはできるが、既存デザインに使われているウィジェット画像を保存することはできない。
- あるデザインにあるウィジェットを他のデザインにコピー/移動ができない。
- したがってカスタマイズでボタンを追加するときには、一つのデザインのなかでウィジェットをコピー (duplicate) して新ボタンに適用させるか、SIM Dashboard に用意されているウィジェットを使う。
元にしたデザインのボタン・ウィジェットについて
このデザインにはボタンが多用されていますが、"Add widget" で出てくる備え付けウィジェットのリストには、このデザインで使われているウィジェットを見つけることができませんでした。作成者の方が手作りしたのだと思います。
ボタン・ウィジェットのカスタマイズ配置
③の2つの "Custom Image Button" を④に移動するときには、ボタンは上下2分割のタイプに変更して、③のそれぞれ機能を割り振ります。このとき、1/2サイズのボタンは上段用に⑤をコピーして使います。下段用には⑥のウィジェットをコピーします。これらは前述したCase1のウィジェットです。④位置の右側にあるトラックアイコン付きの1/2サイズのウィジェットはCase3のタイプでアイコン付きなので、他のボタンとしては使えません。画面の真ん中にコピーされた⑤が現れます。これを所定の位置に移動します。移動はマウスのドラッグで行うか、キーボードの矢印キーで行います。このとき、"Duplicate widget" のすぐ下にある "Snap to grid" を無効にしないとグリッド単位で動いてしまい丁度良い位置に配置できません。
コピーされたウィジェットはLayers枠の最上段に置かれます。これを所定のレイヤー位置に移動します。移動配置する⑤ウィジェットの左右にあるウィジェットのレイヤーと見比べながらレイヤー順を決めると、後から見直した時にLayers枠のなかに占める一連のレイヤーグループとして識別することができます。
挿入する位置の左側にあるウィジェットを左に移動します。このとき、CTRLキーを押しながらクリックすると複数が選択できるので、まとめて移動します。
同じ作業を⑥のウィジェットに対しても行い、図のように③ウィジェット2つを移動します。
アイコン画像の作成
必要な色抜きのアイコンはGIMPを使って作ります。
元のアイコンから背景を透明(透過)にして、白塗りの部分だけを抜き出します。画像のサイズは 128 x 128 px が具合が良かったです。画像形式は ".png" にしました。
完成したDashboardデザイン
ETS2を実際にプレイしながら気に入った形にカスタマイズして、このようなDashboardデザインにしました。
元々右上にあったボタンは全て無くし、Mapウィジェットに置き換えました。Navi 画面をディスプレイに表示させているので、このマップはおおよその位置を把握するための遠目マップにして使っています。
3段目の右側が追加したボタン機能です。各々の設定したキー入力を示しておきます。
デベロッパー・コンソールを使うための "@" キー入力
"@" キーを指定することができませんでしたが、かわりに英語キーボードで使う "~" キーを指定するとうまくいきました。
CTRL+F9(デバック視点の着地)
補足:Customize Widget(ウィジェットのカスタマイズ)の設定詳細
ウィジェットには "Custom Image Button", "Label", "", "" などのウィジェットがあります。それらの設定内容を説明します。
Custom Image Button
ボタンの機能を持った画像ウィジェットです。ボタン機能はなく画像だけの"Custom Image" ウィジェットもあります。
使い方
Button off image
Button down image
Custom Image Buttonウィジェットのボタン画像は外部画像を取り込んで作成されています。PC内の任意のフォルダにある画像ファイルを選択できます。"Upload" するとウィジェットに取り込まれます。
この画像はButton off 用と Button on 用の2とおりを使えるようです。オフのときは浮き上がっていて、オンにすると沈み込む画像です。