USB接続のコンビネーションスイッチを自作

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ゲームコントローラーからハンコンにすると、ウインカーやライトのスイッチも本物のように操作したくなります。

基本は実車のハンドル回りのスイッチを持ってくれば良いのですが、欧州大陸を走るETS2では左ハンドルで遊んでいます。以前仕事で欧州に住んでいたので、左ハンドル、マニアル右手シフト、右側通行が懐かしく、このスタイルで遊んでいます。

左ハンドル用のスイッチ類を入手しようとヤフオクで探しても、高いし品数も少なく望み薄です。そこで代用になるものを探していたのですが、トヨタのクルコンレバーが良さそうだと思いつきました。

当時はちょうどクルコン化DIYがアングラなブームとなっており、中華製らしきものをAmazonで安く購入できましたので、これを使ってコンビネーションスイッチをつくることにしました。


クルコンレバーのスイッチ

トヨタのクルコンレバーはいろんな車に共通に使われています。トヨタ品番:84632-34011で、Amazonではたくさんの中華品の扱いがあります。

図にあるように4方向のスイッチが内蔵されています。調べると全てがモメンタリータイプでONでcom(コモン)とつながる方式でした。ウインカーレバーは普通はオルタネイティブタイプでハンドルの戻りでメカ的にスイッチをキャンセルします。これをETS2などのゲームに使う場合には、キャンセル機構の実装に苦労すると思いますが、モメンタリータイプなのでその面倒がなくなり好都合です。

回路は図のようになっています。入出力の配線は2本です。抵抗分圧を使って電圧の大きさでどのスイッチが押されたかを読み取っているようです。






5信号スイッチに改造

分解して、ストッパを削るとレバーを後へも動かせるようになります。はんだ付けをしたり、パターンカットをして回路パターンの細工をすれば、上下、前後、プッシュの5信号を取り出すことができます。

下に挙げた写真で、”Opposite-CANCEL”としたのが新たに取り出した信号です。レバーを手前に引けば”CANCEL”信号が出るので、それと逆に後に押したら出る信号を”Opposite-CANCEL”と呼びました。

純正の使用方法は抵抗分圧なのですが、1信号増やすためにパターンを細工したこともあり、ON/OFFの5信号の方式へ変更しました。



スイッチに割り当てる機能

クルコンレバー改造のコンビネーションスイッチをハンドルの左右に配置します。そして下表の機能を割り当てます。

左レバースイッチ左レバー配線色
端子配列
ゲーム上の機能右レバースイッチ右レバー
配線色
端子配列
ゲーム上の機能
SET/COAST黄色 3右ウインカーMain赤 1ホーン?
RES/ACC茶 2左ウインカーCANCEL紫 4クルコン ON
Main赤 1ライトモードOpposite-CANCEL緑 5クルコン 再開
Opposite-CANCEL緑 5ハイビームRES/ACC茶 2クルコン 増速
CANSEL紫 4パッシングSET/COAST黄色 3クルコン 減速


コンビネーションスイッチの取付

2つのクルコンレバーで構成したコンピネーションスイッチは図のように土台を作ってハンドルの後ろに置きます。土台はC型クランプで机に固定するという算段です。冒頭の写真のようにハンコンのハンドルから指で操作できる位置に設置できます。

Fusion360でモデル化してみました。すぐ下の図が上面視図、その下が下面視図です。



USB接続

片側で5信号とコモンをArduino Leonardoを介して、PCと接続します。これは別ブログにします。

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