大型トラックにはリターダーという補助ブレーキがついています。ETS2にもそのオプションがあって、操作してみたいと思っていました。
大好きなSCANIAのリターダースイッチを調べてみると、下記の写真にあるようにハンドルの右(車両内側)に出ているコンビネーションレバーにその機能がついています。レバーを倒すほどリターダーの効きが強くなるみたいです。ETS2でも、そのように効きを段階的に変更できます。
実現する方法を考える
多段階に倒すスイッチを思ったときに、産業用で探すか、車で探すかです。すぐにワイパースイッチを思いつきました。
ただし、普通は右ハンドルなのでワイパースイッチは左についていて、反時計回りで倒す方式です。左ハンドルの外車用はデザインが特殊なものが多く、品薄、高価なので、やはり国産右ハンドル用で考えるのが得策です。
スペーシアのワイパーレバー
たぶん、スズキ品番は17J352RH。ヤフオクで安く出ていたので入手してみました。
FRONTのワイパーはNormal位置がOFFです。上へ時計回転させるとMISTで、手を放すとOFFに戻ります。下への反時計回転ではINT、LO、HIとステップ的に切り替わり、その位置で止まります。手前に引くとPullです。
REARは下図のようになっています。ONとOFFはその位置に切り換えできますが、WashとWash+ONは手を放せば戻ります。
リターダーに見立てる
上下逆さまにしてハンドルの右側に設置することにします。中身の大幅改造が必要なのですが、FRONTワイパー用のスイッチを逆に使います。こうすることで、レバーを時計回りに倒していくとリターダーの効果が強くなるスイッチを作ることができます。
REARについてはONとWashをE/Gブレーキの増減に割り当てることにしました。先端のノブを指先で回すことでエンジンブレーキの効果を増減させます。
ワイパースイッチの改造
ピン配(ピンアサイン)
ピン配と各々のスイッチの関係を下記図のようにしました。
例えば、off(レバーが一番上)のときはGNDとNo9 pinが繋がっており、1stの時はGNDとNo8 pinが繋がっています。
内部の基板は取り外し、パターンを図のように改造します。①~⑨はpin(端子)の番号です。写真の上側がpinで下側はレバーについている接点がこの上を右図のように動きます。
下の写真はREARのパターン変更箇所です。