FY6900の使い方 Burst, Sweep

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label計測器 label発振器

Burst

バースト機能

キャリア波形    :正弦波、方形波、ランプ波、任意(DC を除く)
バースト数        :1 ~ 1048575 
トリガーソース    :手動、内部、外部(AC)

 CH1 チャンネルから指定された周期数の波形 (バーストと言います) を出力します。 これはトリガバーストであり、トリガ信号を受け付けるたびに、指定の波数の発振を繰り返します。

トリガーはCH2(内部)のほか、手動または外部トリガーソースによるバースト出力の制御をサポートします。 

バースト信号波は、正弦波、方形波、ランプ波、パルス、ノイズ波、または任意波形(DC を除く)を使用できます。 

バースト機能を有効にする

 フロントパネルの MOD ボタンを押し、次に MODE ボタンを押してバースト機能に入ります。 本器は[CH2], [Ext. AC], [Ext. DC] と[Manual]の4つのトリガー出力モードがあり、対応するボタンで選択できます。

バースト機能が有効な場合、[PARA] ボタンを押してバースト出力パルス数を設定します。 [矢印]ボタンと [ADJ]ノブを使用して、1 ~ 1048575 の数値を設定します。すると、ジェネレーターは現在の設定に従ってバースト波形を出力します。 
  • [CH2]トリガー: CH2 がパルスを生成すると、CH1 はバーストを生成します。
  • [Ext. AC]トリガー: [Input]コネクタにパルスが入力されるとCH1がバーストを発生します。
  •  [Ext. DC]トリガー: [Trig IN]コネクタにパルスが入力されるとCH1がバーストを発生します。
  • [Manual]トリガー: ユーザーは ADJ ノブ (OK ボタン) を押すことでバーストをトリガーできます。
バーストモードでは以下の操作が可能です。
  • [WAVE]ボタンを押すと、現在のバースト出力信号の波形が変更されます。 
  • [FREQ] ボタンを押すと、現在のバースト出力信号の周波数が変更されます。 
  • [AMPL] ボタンを押すと、現在のバースト出力信号の振幅が変更されます。

設定事例

次の事例は、1kHzのサイン波を100Hz方形波のトリガで2パルスづつ繰り返す設定と、その時の出力波形です。





トリガ信号にとって波形は意味を持ちません。下図のようにCH2にサイン波を設定しても無視され、0,1出力の方形波とみなすようです。



設定可能なものはバーストの繰り返し数だけです。
以下は、エヌエフ回路設計のサイト(バースト発振)から引用したものですが、ここで説明されている「トリガ遅延時間」や「発振停止直流レベルの設定機能」などはありません。

Topics  方形波のバースト発振

ときどき問題になるのが方形波のバーストです。方形波は本来2値信号なので、発振停止中もハイレベルかローレベルかのどちらかの状態になります。このため、発振停止中のレベルをどちらかに固定するためには、発振開始位相をゼロ度からわずかにずらしてやるなどの小細工が必要になる場合があります。

一方、発振停止中にハイレベルとローレベルの中間のレベルで待機することを期待されることもよくあります。これを可能にしたのが、前述の発振停止直流レベルの設定機能です。この機能により、3値の方形波でバースト発振を行うことができます。

3値の方形波バースト

Sweep 

Sweep機能
フロントパネルの SWEEP ボタンを押してスイープ機能を有効にします。 FY6900はCH1からスイープを出力できます。 
  • 周波数、振幅、オフセット、デューティサイクルを含む信号の 4 つの特性をスイープできます。 
  • 線形と対数の 2 つのスイープ タイプがあります。 
  • 掃引時間は0.01~99は9.99secです。
  • 上向き、下向き、往復方向のスイープが可能です。

Sweepオブジェクト

CH1からスイープを出力できます。 Sweepオブジェクトには、周波数、振幅、オフセット、デューティ サイクルが含まれます。 [OBJE]ボタンを押すことで、これを選択できます。
  • 周波数スイープモードでは、ジェネレーターは指定されたスイープ時間内で開始周波数から終了周波数まで可変的に信号を出力します。
  • 振幅スイープモードでは、ジェネレータは指定されたスイープ時間内で開始振幅から終了振幅まで可変的に信号を出力します。
  • オフセットスイープモードでは、ジェネレーターは指定されたスイープ時間内で開始オフセットから終了オフセットまで可変的に信号を出力します。
  • デューティサイクルスイープモードでは、ジェネレータは指定されたスイープ時間内で開始デューティサイクルから終了デューティサイクルまで可変的に信号を出力します。

Sweep開始位置と終了位置

スイープ機能が有効な場合。 スイープ開始位置と終了位置はスイープ対象に応じて設定する必要があります。

例:周波数スイープ: 
[STAR] ボタンを押して、開始周波数パラメータを強調表示します。 [矢印]ボタンを押し、[ADJ] ノブを回して指定した値を設定します。 
例えば:    START:00’010.000’000’000kHz 

[END]ボタンを押して、終了周波数パラメータを強調表示します。 [矢印]を押し、[ADJ ]ノブを回して指定した値を設定します。 
例えば:    END:00’020.000’000’000kHz

Sweep時間

 [TIME] ボタンを押して、Sweep時間パラメータを強調表示します。 [矢印]ボタンを押し、[ADJ] ノブを回してSweep時間の指定値を設定します。 デフォルトは「10S」です。 動作範囲は10mS~999.99Sです。

VCO (電圧制御出力) Sweep(未搭載?のようです。)

外部スイープ (VCO) 機能により、外部電圧で信号出力を制御できます。 電圧制御周波数(VCF)、電圧制御振幅(VCA)、電圧制御オフセット、電圧制御デューティサイクルなどを実現できます。 

操作方法: 

[SWEEP]ボタンを押してスイープ機能インターフェイスに入ります。 次に[F4 SOUR]ボタンを押してソースをVCO INに切り替えます。 掃引オブジェクト、開始、終了、掃引モードを設定した後、背面パネルの VCO IN 端子から外部信号を接続します。 次に、[ADJ] ノブ (OK ボタン) を押して、VCO スイープ機能を有効にします。 無効にするには、[ADJ] ノブ (OK ボタン) をもう一度押します。 

注: 外部スイープ (VCO) の信号入力はバックパネルの VCO IN ポートから入力する必要があります。 周波数は 500 Hz 未満、電圧振幅は 0 ~ 5 V である必要があります。

設定事例

サイン波100Hzから10kHzを20秒でスイープする設定と動作動画を載せます。










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