12Vインパクトのニッカドバッテリーをリビルトする

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計画は表題のとおりです。10年以上前のインパクトやドライバーを使っています。本体は前に自分でリペアしたので快調なのですが、バッテリが果てしなく弱っています。

12Vのニッカドバッテリの正規品は市場にはありません。互換品を何度かAmazonで買ったのですが、容量が全くダメなものばかりでした。そこで、最終手段として単体のセルを購入して、組み替えてみたらどうなのかという構想をずっと抱いていました。単体セル自体が中華品なので正規容量のはずはなく、組み換えが徒労になる気もします。

バッテリーセルどおしを繋ぐにはハンダ熱の影響のないスポット溶接がmust です。Youtubeで格安スポット溶接機の動画を見ていると、容量のちゃんとしたバッテリーを得ることが目的なことを忘れてしまい、格安スポット溶接をやってみたい気持ちが先に立ってきます。

既ブログでスポット溶接ができることが確認できたので、バッテリのセル換えに挑戦します。

日立工機ニッカドバッテリの交換用セル


交換するセルはAmazonで入手しました。2200mAhと謳ってあります。純正品のスペックは2.0Ahです。


交換

このブログが親切丁寧に写真付きで説明してあるので、一通り拝見いたしました。

日立 EB1230R 12V 電池交換の手順1

1.プラスドライバーでネジを4本はずす
2.黄色のストッパーを押しながら端子側蓋(青色)を外し電池を引き抜く
3.ストッパー側の電池の間のスペーサー(黒い樹脂部品)を外す
4.S端子の黒リード線の半田を外します。
5.外したリード線はセロテープで絶縁しておく(短絡防止)


この説明では端子台からリード線をすべて取り外すのですが、セル交換ならばサーミスタと温度ヒューズは取り外す必要はないと思いました。(+)端子と(ー)端子がセルにスポット溶接されているので、小型のマイナスドライバを隙間に差し込んで、叩いて剥がすと端子台は外せます。


ただし、経年劣化がひどい場合はリード線自体が酸化して脆くなりハンダものらないので、リード線ごと交換することになります。端子のハンダを溶かすには盛りハンダが必要でしたし、ヤスリがけしないと新たなハンダを端子にのせることができませんでした。

旧セルを見ながら、同じに新しいセルを組みます。

リード線を新品に交換しました。元のリード線はコードの1本まで酸化していて、新しいリード線と繋ごうにもハンダがのりません。サーミスタは適当なところで線を切って、コードをほぐしてペーパ掛けをしました。温度ヒューズはタブからリード線が出ていたので元から交換しました。
(+)端子と(ー)端子は厚みがあってスポット溶接は無理なので、セルから出ているタブにハンダ付けしました。

注意はしていたが

セルのタグにはマスキングテープを貼るといった細心の注意をしていたのですが、不用意にタグ同士が触れてしまい火が出てタグが燃え、セルのカバーまで焦げてしまいました。
この後電圧を測ると、1.25Vでした。他のモノが1.32Vだったので、大電流が流れて電圧降下が起きたのだと思います。代替品はないので、そのまま使いました。

結果

内部抵抗は140mΩでした。この値は他のへたったバッテリと変わりません。電圧はフル充電後で12.2Vでした。へたったバッテリは12.9Vです。

実際に電動ドライバにつけて動かした印象では、回転数がへたりバッテリに比べて弱いかなぁという印象です。

imax B6で充放電を繰り返してみたのですが、充電で完了条件にならず3000mAhとか、5000mAhの数値がでたりします。フル充電から10Vまでの放電では1800mAhほどです。何かおかしな感じです。

実際の使用感は今後の評価です。

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