スタイロフォームの発熱カッター

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床などに断熱材を入れると温かくなることを期待してリフォームします。 ただ、スタイロフォームを切るのはカッターで切るにしろ、専用のノコで切るにしろ結構大変です。職人さんが鮮やかにスタイロフォームをカットしている動画をYoutubeで見つけました。「自作しました」とコメントにあるので、私も作ってみることにしました。


断熱材カッター自作

断熱材カッター自作

住宅床断熱施工時に断熱材をカットする道具を自作しました。現場の100Vで使用出来ます。切り屑も出ない為清掃も楽です。

仕様

  • 90cm幅のスタイロフォームを一発で切るため、熱線長さ:1m
  • 片手で持って使うので、軽量であること
  • 安全のため、使うときだけ通電する
  • AC100V
  • 【補足】熱線はピンと張ってなきゃいけないみたいです。線材は発熱すると伸びるので、これをばねで引っ張る機構をつける

出来ました

熱線のスパンは110cm、オーバーハングは15cmで作りました。構成部材の幅は4cm、厚さは12㎜です。木ですので軽く仕上がりました。コの字形状の両端のヨークの間に熱線を張ります。一方のヨークは固定ですが、もう一方はねじ止めした1点を中心に揺動できます。スプリングで引っ張って熱線を張れるようにしています。


アーム部分の中央にプッシュスイッチをつけました。スイッチを押しているときだけ通電し熱線が発熱します。



電源とコントローラについて

発熱量

この手の発熱式スチロールカッターの発熱量をどれくらいにすべきかは次のブログが参考になりました。実際に作って実験されています。0.4W/cm~0.45W/cmを狙えば良いようです。



ニクロムの代わりにホームセンターで入手できたステンレス線を使います。発熱量を計算してみると、電圧20~24Vで0.4W/cmを得られそうです。

用意したプッシュスイッチは24V-2.5A定格です。電圧、電流、発熱量のバランスを考えると、Φ0.35のステンレス線を20V以下で使うのが良さそうです。

材質ステンレスステンレスニクロム
比抵抗7272110x10^-8Ωm
線径0.350.280.27mm
長さ1.11.11.1m
断面積9.62E-086.16E-085.73E-08m2
抵抗8.2312.8621.13Ω
直列抵抗0.10.10.1Ω (配線コード)
合成抵抗8.3312.9621.23Ω
電源電圧202424V
電流2.41.851.13A
電力48.0144.4427.13W
発熱量0.440.40.25W/cm


電源

Amazonで24Vの電源を購入しました。














室内のみ、ご利用頂けます!


仕様:
材質:メタルケース/アルミベース
入力:AC 100V〜240V(50〜60Hz)
入力サージ:コールドスタート40A @ 230V AC
出力:DC24V
出力電圧調整範囲:±1%
出力電流:5A
出力電力:120W
使用温度:-40〜65℃
湿度:20%~90%RH Non-Condensation
認証:CE(EMC、LVD)

降圧コンバーター

24V電源の電圧をこのコンバーターで降圧します。切れあじを見ながら電圧を調整するのに使います。

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電源ユニット

絶縁を考えて木の板に固定しました。電源ユニットと発熱カッターとはコネクタを使って抜き差しできるようにしています。右写真は簡易のカット定規とセットでの収納の様子です。

青っぽい液晶のコンバーターがありますが、電源が2出力できるので発熱カッター用以外にDC電源をもう1系統取り出せるようにしました。


カット定規は下写真のものを左右セットで使います。L型にした一組の板を上下で挟んでクランプで固定します。下にあてたL型板の角に沿って熱線をスライドさせるとその位置でカットできます。


概算費用

ステンレス線:100円
プッシュスイッチ:200円
L型ブラケット:100円
DC電源:1400円
コンバーター:500円
配線:100円
コネクタ:100円
その他の木など:家に余っていたもの

合計:2500円



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