床面を持ち上げる事前準備
残った床面を切り取る
実際の設置作業を短時間でやるためには、床の持ち上げに使う板などを切り出して部品にしておく必要があります。設置の時は組み立て作業だけにして、できるだけ短時間を狙います。
一旦、便器を取り外して、便器まわりの床も下図のように丸ノコで切り取りました。新しい床板を作るための採寸と次項で書いた便器まわりの根太補強が終われば、便器は元に戻します。
便器まわりの根太補強
床部品作り
採寸ができたので、まず図面を描きます。要所要所を現物合せをしながら、新しい床のための部品を作りました。第2根太の間に入れるスタイロフォームも所定寸法にカットしておきます。
第1層、第2層の下地は12㎜の合板です。細かいところ以外はホームセンターでカットしてもらい、現物合せでカンナがけしました。
第2根太は40x30の荒材でホームセンターでカットです。フローリングは余ったものがあったので自分でカットしました。
道具と治具
丸ノコスライド台
303mm幅のフローリング材なら、道具と治具を揃えればDIYでもなんとか直角にカットできそうです。写真の右はAmazonで購入した200㎜の丸ノコガイドで、左はYoutube動画を参考にして作ったスライド台です。特にスライド台は丸ノコを乗せてスライドさせるだけなので、丸ノコを安心して使えます。
フローリング材はこのスライド台を使ってカットしました。
遅乾性接着剤
排水管はUV100(外径Φ114)なので、ハンドでの接合は難しそうです。ただし、Youtubeでは職人さんはハンドでくっつけています。だから、力をかけるコツが掴めればDIYでもなんとかなりそうです。ここまでやってしまった今となっては、何とかするしかありません。
一発で配管するほど無謀ではないので、まず練習をしてみました。何度か失敗してつぎのことがわかりました。
- 体重をかけて一気に押し込めばできる。
- 接着剤の乾燥が早く、乾燥した状態で押し込もうとしても途中で止まってしまう。
- 季節にもよるのだろうが、今の時期ではごく短時間で接着剤を塗る必要がある。
体重をかけれるように写真の治具を作りました。ソケット側のふくらみを丸穴に引っ掛けて固定できます。ジョイントを支点に左右に開くので、両端にふくらみのある90度エルボなどでも使えます。
もう一点。遅乾性の接着剤を買いました。VP75以上の大きな径の場合にこの接着剤を使うと、素人でも確実に接着できます。
高粘度なため、接着直後の修正も可能です。また、夏場など外気温の高いときは、遅乾なため、パイプの挿入に時間がかかっても接着剤が乾くことなく、確実に接着できます。
VP50以下の小径塩ビ管の場合は、この接着剤ではなく、速乾性の接着剤を使用したほうが良いです。引用元:モノタロウ 商品レビュー
施工
排水管設置手順
工程表
朝8時作業開始、夜10時作業完了の計画です。前倒しできれば休憩時間を取れますが、計画上休憩を取る時間は作れませんでした。進捗チェック欄も使うゆとりはありませんでした。
多少のトラブルがありましたが、内容はほぼ工程表どおりに作業を進めることができ、1時間遅れの11時前には完了しました。家人はあきらめていました。
その1
その2
その3
我が家のトイレはTOTOのTCF960というタイプです。排水管を事前調査した段階で、排水管とトイレの接続部品の『床フランジ』という部品を交換する必要があるらしいので、【三栄】 床フランジ(大便器用)を購入していました。
すべてを予定どうりに組付け、最後に便器をこの上に乗せても、どうやっても接続できませんでした。接続部の形状が違うようです。TCF960との適合を確認しなかったミスでした。元々の設置されていたものは配管に接着されており、床をはがすときノコで切断していたのですが、それを接着して急場をしのぎました。
部品
まとめ
年明けから構想、設計を始めて、それに約一か月かかりました。その後、施工に2か月で完成したのは4月になりました。その後、余っていたいた板模様の壁紙を下半分に貼り、壁の上半分は珪藻土を塗りました。
使った材料があまりものの在り合わせだったのでしょうがないのですが、出来栄えが和風過ぎてちょっとがっかりでした。珪藻土かべはもっと明るい色にした方が良かったと思っています。