こういう風になりました。
1. 12V DCプラグの下流にON/OFFトグルスイッチを設置
2. 周波数選択は5ポジションのロータリスイッチ
3. RやCを変更して特性改善
4. サイン波と三角波は2ポジのスライドスイッチで切り替え
5. 3つのボリュームは赤基板の裏から取付(表面には色々なものがあるので、こうする以外に手がなかった。)
・出力はテスターのプローブが入るように赤(サイン、三角波)、青(矩形波)、黒(GND)のテストピンプラグ
・後ろの方に見えるのはセグメントLED5桁表示の周波数カウンター
・スイッチ手前からの+12Vは外部へ出しておく
この利用目的はミリバルとかの発振器とセットで使う機器(自作)の電源をイメージ。
スイッチを経由した後の+12Vは、
・元の回路に戻すもの
・周波数カウンタの電源用
一か所パターンをカットしています。
2.周波数レンジの選択
なお、周波数の計算はデータシートに、
f0 =1 /RC [Hz]
と書いてあるのでその数式のまま計算したが、なぜこの式で周波数の単位が rad/s ではなくて、Hz になるのだろうか?
各々のコンデンサから出た信号は、5ポジのロータリスイッチを介してコモン(黒線)をTC1に戻しています。
・R4はサイン波形の歪を調整する抵抗で、デフォルトの330Ωは調子よくないとのこと。特性を測定するとき、トリマ抵抗で微調整しながらWaveSpectraで歪をモニタしたところ、最良値は228Ωでした。トリマ抵抗は大きすぎてつかないので、222Ωの固定抵抗をつけました。
・#15pin(SYMA1)と#16pin(SYMA2)間を分圧し中間点をグランドに落とすと、波形の対称性を調整できるようです。
対称性を測定する方法を調べてみましたが、目視で調整する方法しか探せませんでした。目視で調整した限り、分圧アジャスタ(可変抵抗)の有無で違いを見いだせなかったので、オリジナル通りこの調整はなしにしました。
4.波形選択
オリジナルは#13pin(WAVEA1)と#14pin(WAVEA2)間をジャンパするかしないかで、サイン波と三角波を選んでいます。
ケースにON/OFFスイッチつけてジャンパの代用にしました。
5.ボリューム取付の工夫
ボリュームをおもて面につけているとケースへの取付ができません。単純に表裏を逆にすればボリューム回転と増減の関係がおかしくなります。
各端子の接続を写真のようにして、3つのボリュームとも右に回せば値が大きくなるようにしました。このとき、
各端子の接続を写真のようにして、3つのボリュームとも右に回せば値が大きくなるようにしました。このとき、
周波数の調整は真ん中のFine(50kΩ)と右のCoarse(100kΩ)によるのですが、2つの抵抗値が近いためFineが微調整とはなりません。
そこで、FineボリュームR7の端子間に並列に固定抵抗をつけて、微調整が効くようにしました。固定抵抗値は体感で決めて23kΩにしました。
この端子間抵抗を実測したところ下表の値でした。体感的には、R7ボリューム回転角によって2段階くらいのゲイン調整になりました。シミュレーションでもそんな感じです。